4歳半の発達検査で「約半年遅れの発達状況」との結果が出た娘でしたが、結局その後詳しい検査をすることなく、小学校入学となりました。
低学年のうちは、勉強が得意なわけではないけれど特に困っているという程でもない、少し引っ込み思案な女の子、という感じでした。
それが、3年生・4年生と学年が上がるにつれ、様子が変わってきました。
「3年生の壁・9歳の壁」
という言葉を時々耳にしますが、娘にとってもまさしくその壁がやってきた感じでした。
一般的に「3年生の壁」とは、社会や理科などの科目が増え、学習内容の難易度が上がることで授業についていけなくなる、というふうに言われています。
娘は学校での様子を全然話してくれないため、授業がわからない、と本人から訴えがあったわけではありませんでした。
ただ、おや?とその異変に気付いたのが宿題にかかる時間でした。
それまでは30分ほどで終わっていた宿題が1時間経っても終わらず、私が教えながら一緒に宿題を終わらせる、ということが増えていきました。
4年生になるとその傾向はより強くなっていきました。
漢字の問題や単純な計算問題は比較的出来るのですが、文章問題や作文、思考を求められる問題になると途端に手が止まってしまいます。
持って帰ってくるテストの点数も50~60点代が増えてきました。
そんなある日、帰宅した娘が突然床に突っ伏してわんわんと泣き始めました( ノД`)
「ど、どどどした!?」
いつもとは明らかに違う娘の様子に、私は慌てて聞きました💦
学校で何かものすごく嫌なことでもあったのかな?と思ったのです。
娘はなかなか泣き止めず、話し始めるのにかなり時間がかかりました。
私が背中をさすり、なだめ、ようやく落ち着いた時に娘から出た言葉、
それは…
「どうして私はみんなと同じように出来ないの?」
でした。
そして、
「もういやだぁー!」
と言って、再び突っ伏して泣き始めました。
娘のあまりに苦しそうな姿。
その姿に私は胸が締めつけられそうになりました(>_<)
″あー…とうとう気づいてしまったかぁ…″
私はいつか起こるかもしれない、と思っていた出来事が、現実に今起こってしまったことを確信しました。
娘が授業に付いていけていないこと、周りの子どもたちのペースに付いていけていないことに私はもちろん気づいていましたが、娘が気にせずのんびりと過ごしていけるなら、それはそれで見守ろう、と思っていました。
勉強が得意ではなくても、ダンスや歌が好きで、習字や絵を描くことが得意だったので、好きなことや得意なことを伸ばしていけば良いんじゃないかな、と思っていたからです。
しかし、娘は気づいてしまいました。
自分が周りの子よりも出来ないことが多い、という事実に。
この時私は、看護学校時代に習った小児心理学の授業を思い出していました。
「人は9歳頃から、物事を客観的に見られるようになる。
そのため、他人と自分を比較して劣等感を感じたり、優越感を感じたりするようになるのがこの頃からである。」
まさしく、娘は他人と自分との比較から自分が劣っていることを感じ取ったのだろうと思いました。
そう考えると、勉強や他の部分でも苦手や出来ないことがある子だけれど、10歳で客観的に自分を見ることが出来た娘は、精神的には順調に発達出来ているんだな、という風にも感じることができました。
しかし、娘は自信をなくし、悩み、苦しんでいます。
さて…どうしたものか…。
私はしばし考えた後、娘にある提案をしました。
続きます。
☆ランキングに参加中です。
よろしければポチっとしていただけると元気が出ます(*^_^*)