3歳で言葉の発達の遅れを指摘された娘でしたが、発達相談を受診した結果「大丈夫でしょう」と医師に言ってもらい、安堵した私。
その後、夫の転勤に伴い田舎の小さな町に引っ越しました。
そして、ほどなくして娘はその町の幼稚園に通い始めました🌸
小さな幼稚園で1クラス10名程度ののんびりとした雰囲気の中、娘はすぐにお友達もできて毎日楽しく通っていました。
しかし、ここでもまた「おや?」という出来事が続きました。
幼稚園の初めての参観日。
娘の様子を見ていると、全ての行動において周りの子よりも動作がのんびりしているのです。
ただのんびり、というだけでなく、折り紙製作などの場面でも先生の説明が上手く理解できないのか、なかなか手が動きません。
給食の準備をするのにもり、帰り支度をするのにも、とにかく時間がかかってしまうのです。
クラスの中はのんびりした雰囲気なので、せかされたりすることはないのですが、とにかく時間がかかるために結局は先生に手伝ってもらったり、近くにいた子が気を利かして手を貸してくれたりしています。
その様子を見て、再び私は不安になりました。
「ただ性格がのんびりしている…というのとはちょっと違う気がするなぁ」
「他の子に比べると、娘は指先も上手く使えていないような気がする…(~_~;)」
これは困ったぞ…と思いました。
言葉は少しずつボキャブラリーも増え、発音もはっきりしてきてはいましたが、なにせ自分一人の世界の中で会話をすることが多く(つまり独り言)、対人でのやり取りや口数自体も多くはありませんでした。
そこへさらに行動の遅さや、指先の不器用さも見えるようになったので私は焦りました💦
以前言われた「言葉の教室に行った方が良い」という保育士さんの言葉も、ずっと心の中に引っかかっていました。
田舎だったため、発達に特化した小児科は近くには見当たりません。
地域の相談窓口などに問い合わせ、ようやくその町の療育センターで相談に乗ってもらえることになりました。
訪れた療育センターでは臨床心理士の方が対応してくださいました。
娘の幼稚園での様子を伝え、発達が遅れているのではないかと心配している話をすると、では後日発達検査をしましょう、ということになりました。
「認知・適応」面、「言語・社会」面、「姿勢・運動」面の3つの領域について調べる、いわゆるK式発達検査です。
数日後、再度療育センターを訪れました。
検査が始まると、どこかソワソワして落ち着かない様子の娘、さらに、何かを聞かれるたびに私の顔を一回一回見上げます。
そんな娘の様子に気づき、私はさらに不安な気持ちになりました🌨
そして、検査の結果…
「年齢相当の部分もありますが…、全体として実年齢より半年ほど発達が遅いようです。」
臨床心理士の先生がおっしゃいました。
半年…その遅れがどれほどまでの意味を持つのか、正直その時の私にはピンときませんでした。
4月生まれの子と10月生まれの子の違いくらい?だとしたら、遅れは大したことはないんじゃないかしら?と。
先生も「まあ、まだ4歳半ですし半年遅れというと個人差の範囲とも言えます。発達状態については、このままとりあえず経過を見て良いんじゃないかとは思います。
ただ…ちょっと気になるのは、検査中にお母さんの顔を何度も見ていたことと、体がゆらゆらと動く、この2点が気になりました。」
それは私も気になっていたことでした。
「お母さんは、お家で娘さんを結構叱ったりしますか?」
そう先生に聞かれましたが、それはあまりないかな、と思いました。
娘は不思議な雰囲気の子ではありましたが、危険なことや大人が困るようなことは殆どせずに、とにかく歌って踊って絵を描いて、一人でご機嫌に過ごしているような子でした。
そのため、叱るようなシュチエ―ションはすごく少なかったと言えます。
そう伝えると
「そうなんですね…自信がないのかな…」
そう独り言のようにおっしゃいました。
こんな風に初めての発達検査は、またもや何かはっきりするわけでもなく、
「ま、様子を見ましょう」という感じで終わってしまったのでした(◎_◎;)
※さらに続きます。