Be Freeなマイ日

かに座のさこ☆です。看護師&保育士をしています(*^_^*)

嬉しかった担任の先生の言葉

 

 

夏休みに入り、担任の先生とお話をする日がやってきました。

発達検査でIQ69という結果が出てからというもの、母親の私は今後どうしたら良いのだろう、という悩みをますます深めていました。

検査結果を伝えていなかったものの娘もそんな私の変化を感じ取り、なんとなく情緒不安定な毎日を過ごす、そんな日々が続いていました(*_*)

 

中学校に着くと、担任のI先生はニコニコとした穏やかな笑顔で迎えてくれました。

その表情を見ただけで、私の固くなった心がするすると優しくほどけていくような感覚がしました。

すっかりネガティブになっていた私は、″もしかしたらまた娘のことで否定的なことや不安になるようなことを言われるかもしれない″とどこかで思っていたのだと思います。

 

先日受けた教育相談の内容と発達検査の結果についての話を一通り聞いていただいた後、私は先生に一番聞きたかったことを聞きました。

 

「娘はこのまま普通級にいても良いのでしょうか?

この検査結果を受けて、支援級を検討した方が良いのでしょうか?

娘にとってどちらが良いのか、私には正直わからないのです…。」

 

 

 

I先生は静かに答えてくださいました。

 

 

「僕が見ている限り、Sさんは普通級に付いていけていない、とまでは感じていません。

確かに、一回伝えただけでは理解できない場面があったり、意見を求められたときに返答に時間がかかることはあります。ただ、繰り返し伝えていくことで理解できることが殆どですし、時間がかかっても自分の意見はきちんと伝えてくれます。

みんなと同じように出来ることも沢山あります。」

 

「僕には見えます。Sさんが笑顔でみんなと一緒に卒業する姿が。

僕たち教師もフォローできる部分は可能な限りフォローします。

仲良しの子も出来てきたようですし、このまま今のクラスでSさんの成長を見守らせてもらえませんか?」

 

 

 

 

実は、この日の1週間ほど前に受けたスクールカウンセリングでは、カウンセラーの先生に支援級に移ることを勧められていました。

娘のIQで普通級に通うことは、本人にとって大変なことが多く、精神的な負担が大きいだろう、と。

それもあり、私は支援級に移った方が良いのか、このまま普通級で良いのか、本人に話すことも出来ないまま悶々と悩んでいたのでした。

 

 

しかし、I先生の言葉で思い出したのです。

「みんなと同じように出来るようになりたいから、私頑張ってみる!」と誓った4年生の時の娘の姿を。

そして、そう誓ってから、休むことなく毎日朝夕とコツコツ勉強を続けてきた、頑張り屋の娘の背中を。

 

 

そうだ!

娘はどうしてもみんなと同じように出来るようになりたい!と願ってたんだ。

その思いは今もきっと変わっていない。

I先生の言葉を信じて、娘の願いを叶えられるように、普通級のまま出来ることを考えていこう!

 

 

娘にとって普通級で過ごすことはきっと大変なことに違いありません。

ただでさえ不安定になりやすい思春期、心が折れそうになることもあるかもしれません。

それでも、

娘の一番の希望である、「みんなと同じようになりたい」を出来るだけ叶えてあげたい。

私は、I先生の言葉で再びそう覚悟を決めることが出来ました✨

 

 

「ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。」

 

涙目でそう伝える私の様子を、I先生はうんうん、と頷きながらニコニコと見ていました。

 

 

その後I先生と私は、どうすれば娘がスムーズに困ることなく中学校生活を送れるようになるか、その具体策を話し合いました。

 

毎日の時間割や持ち物・テストの日にち等の連絡事項に関しては、先生が話している時にはメモを取る、を習慣化すること。そのための専用メモ帳を必ず持ち歩くようSにはしっかり伝える。

苦手だな、と思うことは家でも繰り返し練習するようにすること。

(例えば、制服を素早く着る、リコーダーの指遣い、靴ひもを結ぶ、家庭科の実習、等々…)

担任の先生以外の教科担任の先生にもSの状況を伝え、先生達が生徒に指示を出す際には全員に伝えた後で、個別に娘に指示内容をもう一度伝えてもらうようにすること。

話しやすい先生を複数人作り、いつでも何でも相談できる体制を作ること。

 

これらのことを話し合い、Sが学校生活に少しでも早く適応出来るよう、学校でも家でもサポートしていくことになりました。

 

 

I先生、という強力で温かい協力者のお陰で娘は徐々に学校生活に慣れていきました。

出来ないことや困ったことはやはり度々出現し、そのことでクラスメートに指摘されたり恥ずかしい思いをしたりして、落ち込むこともありました。

それでも娘は、ゆっくり一つ一つ乗り越えていきました。

 

そうして、ちょっとずつちょっとずつ娘の笑顔が見られる日が増えていったのでした✨