今回は娘の話を書こうと思います。
今、娘(S)は専門学校の1年生です。
デザイン系の学校に通っており、自分の夢の実現に向けて頑張っているのですが、小学校・中学校ではなかなか大変なことが多くありました。
まず、「おや?」となったのは、3歳の時。
近所の保育園で、週1回園庭を一般に開放してくれる日がありました。
色々な遊具や玩具を使わせてくれたり、同年代の親子が集まってくるということもあり、私も娘も毎週楽しみに通っていました🐤
そこのベテランの保育士さんが娘のことを大変可愛がってくれて、「Sちゃんって本当に可愛いね!」「見てるとなんだか微笑ましい気持ちになるの。」とよく言ってくれていました✨
娘は、母親の私から見てもちょっと個性的な子だなぁ、と思うところがありました。
両手に玩具を持ってカンカン鳴らしながら歩くのが好きだったり、わりといつも機嫌が良く駄々をこねる、ということが殆どない代わりに、いつも自分の世界の中で生きているような様子(自分で作った宇宙語的な歌を歌う&しゃべる・踊る)で、突然思いついたようにゴロンと寝転び空を見上げる、といった自由な雰囲気の子どもでした🌸
そんな娘は少し言葉が遅く「アンマン(アンパンマン)」「あいさん(ありさん)」などの1語文は1歳半頃から出ていたものの、3歳になっても2語文が少なく、発音も少し曖昧な感じがありました。
母親の私には聞き取れるけれど、他人が聞くとなんて言っているかわからない、ということが多く、また使える言葉数もあまり増えていなかったように思います。
ある日、いつものように保育園の園庭開放に行った日のこと。
娘を可愛がってくれていた保育士さんに、前触れもなく突然言われました。
「Sちゃん、言葉の教室に通った方がいいんじゃない?」
「3歳になったんなら、もう少し話せていいはずだけど」
「え!?」
突然の言葉に驚きを隠せませんでした
しかも、「どういうことですか?」と聞く間もなく、その方は他の先生に呼ばれて保育園に入ってしまい、その場には私と「言葉の教室」という響きだけが妙にくっきりと残りました。
「言葉の教室」…
正直考えたこともありませんでした。
娘の言葉が少し遅い、ということには気づいていましたが、意思疎通ははかれていると思っていましたし、3歳児健診でも特に指摘はされず。
一応看護師なので、小児の発達については多少の知識はありましたが、それまでは娘に対し違和感も育てにくさも感じたことはなかったのです。
ですから、その保育士さんの言葉はまさに青天の霹靂であり、私は一気に不安の渦の中に突き落とされたような気持ちになりました(゚д゚lll)
あんなに娘を可愛い、と言ってくださっていたのに突然なぜ?という気持ちと、伝えるだけ伝えてフォローもなくいなくなってしまうなんて、という怒りの感情がこみ上げてきました。
しかし、その方はベテランの保育士さん。
沢山のお子さんを見てきている方が言うのだから、無視することは出来ないとも思いました😢
そうして私は、不安で眠れぬ日を何日か過ごした後、意を決して発達相談も受け付けている小児科を娘と一緒に受診することにしました。
先生に事の経緯を話すと、先生は娘に向かって「お名前は?」「何歳?」と話しかけました。
娘は戸惑った様子で声を発することなく、じーっとその先生の顔を見ていました。
そんな様子を見た先生は、
「緊張しているんだね。家では話してるんですよね?自分の名前も言えるんですよね?
じゃあ、大丈夫でしょう。あのね、結構聞くんですよ。そうやって保育園や幼稚園の先生に言われて不安になってやってくるお母さんたちの話。でもね、大体は大丈夫なんです。先生たちもお母さんをむやみやたらと心配させるようなこと、言わないで欲しいですよねー」
と言ってくださいました。
娘に発達の遅れがあるかどうかを確かめる、というよりも、とにかく不安を打ち消したくて受診した私は、その先生の言葉にホッとしてしまいました。
″やっぱり大丈夫なんだ。娘は全然話さない訳じゃないし、話す言葉も聞き取れない訳じゃない。もう気にするのはやめよう!″と。
でも、その甘い判断が実は間違っていた…ということに数年後に気付くのでした😢
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