私は新卒から数年、NICU(新生児集中治療室)で勤務していましたが、実はその間に自分自身の子どもを流産で亡くしています。
沢山の子どもたちに囲まれながら勤務する中で起こったその出来事は、当時の私にとってやはりとてつもなく悲しく、苦しい出来事でした😢
今日はその時の話について、書いてみたいと思います。
当時、私には長い間お付き合いしていた男性がいました。
高校生のころからすでに8年以上お付き合いが続いていたので、私はいずれその彼と結婚すると信じていましたし、お互いの両親にも公認の間柄でした。
ただ、遠距離恋愛でしたのでなかなか会うことが出来ず、彼も大学院生で忙しい毎日を過ごしていたため、なんとなく心がすれ違ってきているような、そんな時期にありました。
そんなある日、妊娠がわかりました。
私がNICU勤務を希望したのも子どもが大好き!という理由だったので、妊娠が判明した時も、まだ結婚前である、とか、相手が学生で、とか、本来であれば気にしたり心配したりするべきなのかもしれませんが、そんなことは
まっっっっっっったく!!!
気にならないくらい、とにかく嬉しくて嬉しくて✨!
妊娠検査薬を手に、今にも踊りだしたいくらい嬉しい気持ちでいっぱいになりました
(≧▽≦)✨
それに…
今思えばよこしまな考えだったかもしれませんが、妊娠したことを告げれば、当時私から離れていきそうだった彼の気持ちがまた戻ってくるかもしれない、という期待も正直ありました。
とにかくその時、赤ちゃんがお腹にやってきてくれたという事実は、私を大きな幸福感で一気に満たしてくれたのです✨
そうして私は、産婦人科を受診し妊娠の確認をしてから、遠く離れた彼に電話をしました📞
喜んでくれるかどうかはわかりませんでしたが、彼ならきっと私とお腹の赤ちゃんのことを最優先に考えてくれるだろう、と勝手に信じていました。
しかし…
一通り電話で伝えた後、彼の口から出た言葉は
「ちょっと…堕ろすことも考えてほしい」
でした。
私は自分の耳を疑いました。
頭の中に、普段お世話している小さな赤ちゃん達の必死に生きる姿が何人も何人も浮かびます。
あんなに頑張って生きようとしている赤ちゃんを…
堕ろす…!?
何言ってんの!?
ありえない!
絶対にありえない!
一瞬で私の頭の中は、怒りで真っ赤になりました🔥🔥🔥
そして、電話を切った途端、怒りと絶望と悲しみの混じったぐちゃぐちゃの感情で、私はわんわんと大きな声で泣きました💦💦
その後一週間以上もの間、仕事から帰ると悲しさや怒りが一気に込み上げてきて毎晩一人泣いて過ごしたのでした。
でも、そうしている内にふと思ったのです。
「いや、いいんだ。もうあんな人はいらない!私が一人で育てる!絶対に一人で産んで育てるんだ!」
と。
そう吹っ切れてからは、心が軽くなりました🌞
彼のことは忘れ、子どもとの生活を始めるための準備をしなければ、と、そう思い始めると俄然元気が出てきました✨✊
しかし…
そんな決意もつかの間、勤務中ふと異変を感じてトイレに駆け込んだところ、出血していることに気づきました。
つづく